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お薬について

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お薬の飲み方は?

お薬は、 コップ一杯( 150 ~ 180mL )程度の水、また白湯 で飲んで下さい。
これは、お薬を飲みやすくし、よく溶かして吸収を良くするだけでなく、お薬が食道につかえて起きる食道炎の防止にもなります。しかし、お薬によっては多く水分をとらなければならないものもあり、また病気の状態等で摂取する水分量を制限されている場合などはその時々の指示に従って下さい。
なお、製剤的に工夫されており、口の中で錠剤が壊れてだ液と一緒に飲み込むことができる「口腔内崩壊錠」もあります。もちろん普通に水で飲んでいただいても結構です。

点眼薬の正しい使い方は?

まず最初に手を洗いましょう 顔を上に向け指で下まぶたを軽く引き、容器の先が目やまつ毛に触れないように気をつけて1滴点眼して下さい。 点眼した後は数分間静かに目を閉じ、軽く目頭を押さえて下さい。 目から流れ出た点眼薬は清潔なティッシュペーパーなどで拭いて下さい。
1.まず最初に手を洗いましょう 2.顔を上に向け指で下まぶたを軽く引き、容器の先が目やまつ毛に触れないように気をつけて1滴点眼して下さい。 3.点眼した後は数分間静かに目を閉じ、軽く目頭を押さえて下さい。 4.目から流れ出た点眼薬は清潔なティッシュペーパーなどで拭いて下さい。
  • 2種類以上の点眼薬を使う場合は、5分以上間隔をあけて下さい。
  • 容器のキャップをしっかり閉めて、直射日光や高温を避けて保管して下さい。

湿布薬の使い方は?

冷湿布
患部を冷やす事で血管を収縮させて、痛み・腫れ・熱をとります。ねんざや打ち身、ぎっくり腰などの急性期の炎症に使います。

温湿布
患部を温めることで循環を良くし、筋肉の緊張を和らげ、こりや慢性的な痛みをとります。
お風呂に入る30分~1時間前には、はがして下さい。

  • 一般的に患部に1日1~2回貼り替えます。
  • 傷や湿疹のある部位、また粘膜や目の周囲に貼るのはやめましょう。
  • 開封後は袋の口を二重に折って、十分に密閉して、涼しい所に保管しましょう。
貼るときの注意点
  • 皮膚のかぶれに注意!
    皮膚が密封状態になるため、長時間貼り続けないで、かゆみや痛みを感じたらすぐにはずして下さい。
  • アスピリン喘息をおこす方は喘息の発作を起こすことがあるので使わないで下さい。
  • 糖尿病治療薬について(内服薬)

    血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)は膵臓から分泌されるインスリンによって調節されています。
    糖尿病はインスリンの分泌や働きが低下したために、血糖が高い状態が持続する病気です。糖尿病は放っておくと、気がつかないうちに病気が進み、心筋梗塞や脳梗塞、腎症、神経障害、網膜症など怖い合併症を起してしまいます。
    糖尿病治療の基本は食事療法と運動療法、すなわち生活習慣の是正です。効果不十分なときに薬物療法を追加します。


    α - グルコシダーゼ阻害薬
    食物に含まれている糖質が主に小腸で分解されてブドウ糖となり血液中に入ります。小腸からこのブドウ糖の吸収を遅らせるお薬で、食直前に服用します。


    速効型インスリン分泌促進薬
    速やかに膵臓に働きかけて短時間でインスリン分泌を促すお薬です。


    スルホニルウレア薬
    膵臓に働きかけて、インスリンが長時間分泌されるように働き、血糖値を下げる効果があるお薬です。


    ビグアナイド薬
    肝臓からの糖放出をおさえたり、筋肉・脂肪組織に糖を取り込んだりするインスリンの働きを良くします。


    インスリン抵抗性改善薬
    インスリンへの反応が鈍くなっている状態(インスリン抵抗性)を改善させます。インスリンの効きを良くする働きがあります。


    インスリン製剤
    インスリンを直接注射して分泌を補うお薬です。1日1回でよい持効型のものから、1日3回タイプの速効型のものまで、種類は幅広くあります。もともと体から分泌されているホルモンを補充するだけなので、すい臓にもやさしいと言われています。


    インクレチン関連薬
    インクレチンとは、食事中の炭水化物の量に応じて小腸から分泌される消化管ホルモンです。血糖値が高い時だけ膵臓に働いてインスリンを分泌させ、血糖値を下げます。単剤では低血糖を起こしにくいのが特徴ですが、他の糖尿病薬を併用している方は低血糖にご注意ください。


    DPP-4阻害薬(飲み薬)
    インクレチンはDPP-4という酵素で分解します。その分解を阻止して、インクレチンの働きを強めます。


    GLP-1作動薬(注射薬)
    インクレチンの一つ、GLP-1の構造を少し変えてお薬にしたものです。

    <注意>
    • 決められた用法・用量を必ずお守り下さい。食事を摂らずに薬のみ服用されるのは危険です!
    • 低血糖になったら ・・
      動悸・冷汗・めまい・顔面蒼白・異常な空腹感・意識混濁などの症状 は低血糖が疑われます。 ブドウ糖やコーヒーシュガー、ジュース
      などを補給 しなければなりません。
    • 薬は食事・運動療法のかわりにはなりません。食事や運動に気を使いながら、薬物療法を行わなければなりません。

    高血圧の治療薬について

    • 血圧とは心臓から送り出された血液が動脈の内壁を押す力のことです。
    • 最高血圧・最低血圧とは心臓は、収縮と拡張を繰り返して血液を送り出しています。動脈の血圧が心臓の収縮により、最高に達したときの値が「最高血圧」、心臓の拡張により最低に達したときの値が「最低血圧」です。
    • 高血圧症とは繰り返しの測定で最高血圧が140以上、最低血圧が90以上であれば、高血圧症と診断されます。
    • 高血圧が怖い理由は高血圧が続くと、血管はいつも張り詰めた状態が続き、次第に厚く硬くなります。これが高血圧における動脈硬化で色々な合併症を引き起こします。 また、心臓も高い血圧に勝つために無理することとなり、心不全になることもあります。 このような合併症を防ぐためにも、高血圧の治療薬である降圧剤を用いての血圧のコントロールが必要となってきます。
    主な高血圧治療薬

    利尿薬
    血液中の過剰な塩分(ナトリウム)や水分を尿として排泄させ、血圧を低下させる薬。他剤との併用も有効とされており、よく使用される薬。


    カルシウム拮抗薬
    動脈壁の細胞へのカルシウムの流入を防ぎ、血管を拡張させ、血流をよくすることで血圧を下げる薬。作用が比較的強力。不整脈や狭心症の治療薬として使用される薬剤もあり、合併症のある人に有用。


    アンジオテンシン変換酵素阻害薬
    血管を収縮させ血圧を上昇させるホルモンであるアンジオテンシンⅡの量を減少させて血流をよくして血圧を下げる薬で、心臓や腎臓への負荷をとる働きもある。副作用として、咳がでることがある。


    アンジオテンシン受容体拮抗薬
    血圧を上昇させるアンジオテンシンⅡの作用を妨げ、血流を良くすることで血圧を下げる薬。心臓や腎臓への負荷をとる働きもある。副作用は少ない。


    交感神経抑制薬
    心臓や血管に作用する交感神経の働きをやわらげて、心臓の働きすぎや血管の収縮を抑え、血圧を下げる薬。


    直接的レニン阻害剤
    血圧を上昇させるアンギオテンシンⅡの産生をもとから抑えて量を減少させます。心臓や腎臓への負荷をとる働きもある。


    合剤
    近年、高血圧治療において何種類かの薬を組み合わせることが多くなり、1度に多数の薬を服用する患者様が増加したため、1錠で2種類のお薬の働きをもつ薬剤が登場した。現在、アンジオテンシン受容体拮抗薬と利尿薬の合剤、アンジオテンシン受容体拮抗薬とカルシウム拮抗薬の合剤がある。

    <服用における注意>

    合剤の項で述べたように高血圧の治療には上記の薬を何種類か組み合わされることもあります。家庭での血圧管理が必要なのは、いうまでもありませんが、血圧が下がったからといって急に服用を止めるのは危険です!主治医の指導のもとできちんと服用して下さい。

    • カルシウム拮抗剤と呼ばれる薬のなかでグレープフルーツジュースとともに服用すると血中濃度が上がりすぎる状況になるものがあります。
    • 服用を忘れた場合は、そのときにお飲み下さい。ただし、寝る前には、寝ている間に血圧低下を起こしていても気付かないことがありますので注意が必要です。
    • 薬で血圧を下げることも重要ですが、高血圧は生活習慣に密接に関係しています。まずはライフスタイルを改善しましょう。減塩や適正体重の維持、運動、アルコール摂取量の制限、禁煙などを心がけるとよいでしょう。

    アレルギー治療薬について

    増加する現代病~アレルギー~
    1970 年代頃より、花粉症やアトピー性皮膚炎はじめ、食物アレルギー、金属アレルギー、喘息など様々なアレルギー疾患が増加し、日本人の 3 人に 1 人が何らかのアレルギーを持っていると言われています。 特に花粉症やアトピー性皮膚炎は 1990 年前後に患者数が急増しています。これは環境の悪化と食生活の変化が大きな原因と考えられています。


    なぜ、アレルギーが起こるのでしょう?
    体の中の免疫細胞が過剰に反応して炎症が起こる病気がアレルギーです。
    「免疫とはウィルスやがん細胞など体内の悪い物質から体を守るシステム 」
    そのために、かゆみや腫れ、さらに炎症に伴って鼻水・喘息などの症状が現れます。この原因は、体質的な要因や環境要因などもありますが、食生活を改善することでよくなることもわかってきました。


    アレルギー体質について
    アレルギー体質は、体質を持っていても、症状がでないこともあります。アレルギーの出る出ないは遺伝情報だけでなく、あらゆる環境要因が合わさって起こる複雑な病気といえます。


    アレルギ-症状がでて処方されるお薬は以下のものです。

    アレルギーの治療薬(経口・点鼻・点眼・吸入薬があります)

    抗ヒスタミン剤
    アレルギー反応によって放出されるヒスタミンという物質の働きを抑える薬。ヒスタミンは気管支の収縮や血管の拡張を引き起こすことより、喘息やアレルギー性鼻炎、蕁麻疹などアレルギー疾患の原因物質と考えられている。


    抗アレルギー剤(H1受容体拮抗薬)
    第2世代の抗ヒスタミン剤と呼ばれるもので、中枢神経抑制作用(いわゆる眠気)のあるものと少ないものがある。


    ロイコトリエン拮抗薬
    喘息症状を起こす原因の1つであるロイコトリエンという物質の働きを抑える薬で、鼻水・くしゃみを抑えるお薬です。


    化学伝達物質遊離抑制薬
    アレルギー症状を引き起こす物質が出てくるのを防ぐことで、アレルギーや症状を抑えるお薬です。


    ステロイド薬
    炎症やアレルギーを抑え、症状を軽くするお薬です。


    血管収縮薬
    鼻粘膜の血管を収縮させることにより、鼻づまり・充血の症状を軽くするお薬です。

     ※服用における注意点
      薬剤により、眠気や判断力・作業効率の低下が起こることがあります!!

    抗生物質について

    私たちの身の回りには、目には見えませんが細菌やウイルスなどの微生物が多く存在しています。感染症とはそんな微生物が人の体内に侵入し、増殖することで引き起こされる病気のことです。かぜ、インフルエンザ、食中毒、化膿などは感染症の一種です。感染症になったとき、私たちは安静にして抵抗力を回復するとともに抗生物質を飲んで治療します。

    抗生物質とは

    抗生物質は、細菌を殺して、感染症を治療する薬で、定義は『微生物が産生し、ほかの微生物の増殖を抑制する物質』になります。微生物も私たちと同じ生き物です。子孫を残すため、日々増殖を繰り返していますが、そのためには食事が必要です。しかし、食料は無限ではありません。そのため、自分の食料を確保するため、他の微生物を攻撃するのです。抗生物質第一号のペニシリンは、1929年、細菌学者フレミングが発見しました。病原菌の一種であるブドウ球菌を培養しているとき、偶然混入した青カビの周りにだけブドウ球菌が繁殖していないことに気づいたのです。そこで微生物は他の微生物の増殖を抑制する物質を作っているに違いないとフレミングは確信しました。そして抗生物質第一号のペニシリンを発見しました。最近では、化学的に合成された物質も抗生物質と呼んでいます。現在、抗生物質には非常に多くの種類があり、代表的なものとしてはペニシリン系、セフェム系、マクロライド系、テトラサイクリン系などがあります。

    抗生物質に対する耐性菌

    抗生物質の問題点として耐性菌の発現があります。耐性菌とは抗生物質が効かなくなった菌のことです。細菌は生き残るため、様々な手段を用いて抗生物質を倒そうとします。そして、その手段を獲得した菌だけが生き残り、増殖を繰り返します。そのため、同じ抗生物質を長期服用するほど耐性菌は発現しやすくなります。しかし、見かけ上良くなったからといって薬の服用をやめてしまうと菌が再度増殖を始め、結局は完治するまでに多くの月日がかかってしまうこともあります。それを防ぐためにも抗生物質は医師が指示した期間きちんと服用することが重要です。また、抗生物質は必要なときにしか使用しないこと、処方された用法や用量を必ず守り、むやみに濫用しないことが求められます。

    抗生物質による注意したい副作用
    • 下痢
      比較的多い副作用です。抗生物質が腸内の善玉菌を攻撃してしまう結果、腸内細菌のバランスが悪くなっておこります。
    • 肝臓・腎臓障害
      多くの薬は、肝臓で代謝され、腎臓から体外に排出されます。そのため、薬によっては肝臓や腎臓に悪影響を与えることがあります。
    • アレルギー反応
      抗生物質は異物ですからアレルギー反応として発疹や吐き気、めまい、ふらつき、症状が強いときはショックなどをおこすことがあります。
    抗生物質と他の薬・食品との相互作用

    抗生物質と他の薬を一緒に服用すると、抗生物質の効き目が強くなったり、弱くなったりする他、一緒に服用している薬の効き目が変わってしまうこともあります。それにより副作用が強く出たり、薬が効かなくなることもあるので、他に薬を服用している場合は、医師や薬剤師に伝えてください。 また、抗生物質の中には、牛乳などカルシウムを多く含む食品と一緒に服用すると効果が落ちるものもあります。一緒に服用することを避けた方がよい場合もあるので、薬剤師に確認してください。 もちろん、抗生物質をアルコール類と一緒に服用するのは絶対にやめましょう。

    ジェネリック医薬品について

    病院で処方されるお薬(医療医薬品)には、同じ成分・同じ効き目で高いお薬と安いお薬があります。高いほうのお薬は『新薬』。日本で最初に発売されるお薬で、研究・開発に莫大なコストと年月がかかるため、薬価が高く設定されます。もうひとつは、『ジェネリック医薬品』。新薬の特許期間満了後に厚生労働省の承認を得て発売されるお薬の総称です。
    新薬に比べて大幅な開発コスト削減と開発期間の短縮が可能なため、新薬と同じ成分・同じ効き目でありながら、その価格は安くおさえられています。
    本格的な少子高齢化社会を迎えるわが国において、医療費の問題は深刻です。ジェネリック医薬品は、患者様個人のお薬代負担を軽くするだけでなく、国全体の医療費削減にも大きく貢献することのできるお薬なのです。

    ジェネリック医薬品について

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