当院では2007年8月に電子カルテを導入しています。これにともない診療情報管理課はさらに正確で安全な診療情報の管理を目指しています。
診療情報管理課の主な仕事は、情報の収集・管理・提供になります。具体的には退院された患者様のカルテの点検(量的・質的)を含め、正確な診療記録を作成することや、診断名や手術名のコード付け、データベースの構築などをおこない、情報を常に正しく保管し正確に活用できるように管理します。
そしてそれらのデータをもとにして統計資料の作成をおこないます。
また、そのほかに患者様への情報の公開、カルテの開示などにも関わっており、当院の診療情報管理士は、患者様が求める情報、知りたい情報を提供することによってさらなるサービスの向上を目指して取り組んでいます。
カルテの点検
情報の収集と整理をするためには、量的点検と質的点検をおこないます。
量的点検
診療記録として義務付けられている項目の記録があるか、必要な書類がそろい、もれなく記載されているかを確認します。
質的点検
診断や医療行為を裏付ける記録があるか、診断名・診療内容の妥当性などについて確認します。
コーディング
WHOにより国際的に統一された分類方法を用いて、診断名や手術名を体系的に分類し、コード化します。コード化されたデータは統計にも利用されるため、正確さが求められます。
統計作成(データベース構築)
集約したデータを定期的に、必要に応じて分析し、病院の経営管理に役立つ資料、また医療スタッフの必要とする医学的資料などを作成し提供していきます。
情報提供
今日の包括的なチーム医療を展開していく上での軸となります。また診療情報を積極的に提供することにより、医療スタッフと患者様との情報の共有をはかり、患者様の理解のうえにより良い信頼関係を築き、開かれた医療を目指すことを目的としています。