五十肩
どんな病気?
五十肩とは、軽微な外傷があるか、何の原因もなく肩の痛みが出現し、徐々に肩の動きが悪くなる病気です。痛みが強くなると夜間何度も目が覚めるようになり、眠れないほどの痛みが出てきます。また痛みが軽くても、髪をとかせない、エプロンが結べない、洗濯物が干せない・・・などの症状が出てきたら要注意です。
治療方針は?
痛みが強い時期はストロイド等の注射を積極的に行い、日常生活ではできるだけ安静にしてもらいます。痛みが強い時期に無理やり動かすと、ますます痛みが増強し逆効果になるので注意しましょう。
痛みが取れてきたら、ある程度動く範囲も広がってきますが、さらに動きをよくするために積極的にリハビリを開始します。
ごく一部ですが、長期間リハビリを行ってもなかなか肩の動きが改善しない場合に手術が必要になることがあります。
手術は関節鏡を用いて行います。皮膚に小さな穴を2か所ほどあけ、関節包という関節の袋を全周性に切ることで肩の動きをよくします。
*五十肩は自然に治癒する場合もありますが、正確な診断のもと、適切に治療をすることで、痛みを早く取ることができ、肩の動きも良くなります。
また別の病気が隠れている場合もありますので、上記症状があればすぐに診察を受けてください。